足水川 矢種沢~日影沢下降

長島さんの飯豊通いも今年は最後だろうか。のんびり山行ということで、同行させてもらった、場所は飯豊の北東部に位置する足水川の矢種沢を遡行し、西側の日影沢を下降してくる一泊二日の工程だ、連休なので2日目の夜は飯豊山荘でのんびり過ごす計画。前夜、練馬高野台で待ち合わせて一路飯豊に向かう。日本海東北自動車道路の中条ICの料金所をでたところの駐車場で仮眠をとる。

翌朝、足水川の林道を進み、矢種沢と日陰沢が別れるところに車を止めて、入渓する。出合いは平凡だ、というかしょぼい。ゴーロを進むとすぐに堰堤。右から越える。右岸から枝沢が入り、釜を持った小滝を超えてナメを少し進むと、左岸に大量のナメコの群生が。朽ちた木にびっしり。ひねたやつには目もくれず、美味しそうなところをごっそりといただく。今夜はなめこ汁だ。沢はゴーロとナメが交互に現れる感じで、快適に進む。さらにまだまだナメコは出てくる。クリタケやヒラタケも少し収穫しつつ進む。右岸に滝をかけた枝沢、本流は釜を持った8m滝。釜ごと左岸から巻いていく。まあ水には浸かりたくない気温だし。延々とナメが続くかと思えば、デーンと大滝が現れた。地形図上の滝マークの場所だろう。25m位の直滝だ。出合いからは想像もできないくらいの瀑布だ。両岸切り立っているが、少し戻って右岸の草付きから巻き始める。傾斜のきつい草付きで、さらに貧弱なブッシュは掴むとポキポキ音をたてている。ああ怖い、途中からアイスハンマーのお世話になる。1時間超の高巻きとなる。高巻きの途中に次の大滝が望める。本流に戻り、次の滝に近づく。45m位はある、水が綺麗に落ちる美爆だ。こちらも右岸から枝沢を越して巻いた。最初の大滝よりラクである。核心はこの二箇所。あとはナメと小滝が適度に現れるくらいで、何ら難しいところはない。700m付近で左岸から細い流れの滝がかかっている。本来ここを遡行して、テン場とする予定だが、あまりに細いので少し本流を進み、テン場を探す。ナメが続き河原が全くない。左岸にちょっとした台地を見つけて、整地してテン場とした。時間も早いので、適当にマキを集めて火をつける。湿っぽいのだが、結構な焚火ができた。食事は、芋煮をまず頂き、残り汁で収穫のきのこを大量にぶち込んでキノコ汁とした。ご飯も炊いたのだが、ご飯までたどり着かなかった。

さて翌日は、前日の枝沢出合いまで戻り、遡行する。傾斜のある滑滝を超えると、垂壁に阻まれる。どうやら予定のルートの手前の枝沢に入ってしまったようだ。南東へ向かって藪をトラバースして、進路を修正する。適当なところで日陰沢の枝沢に入る。日陰沢はもナメが主体の沢で下降するには滑りで結構緊張を強いられる。が、大きな滝もなく概ね加工向きの沢といえる。途中、水路のように流れが分かれるところがある。辿って行くと、トンネルに流れは吸い込まれていった。農業用水か何かで取水しているのだろう。ウマイこと作ってるものだ。350m付近右岸から枝沢が入る場所に、ピンクテープがぶら下がっている。ここから林道に上がることができる。林道を少し歩いてクルマに戻った。

クルマに乗り込んだ途端に雨が降ってきた。なんというタイミングだ。そのまま今宵の宿、飯豊山荘に向かう。途中で酒、おつまみを買い込む。山荘で最初に出迎えてくれたのは、、、、大量に発生したカメムシだ。目に入ったカメムシを水没させて、まずは温泉タイム。のんびりくつろいで、食事。ここは、ご飯が美味しい。契約農家のつや姫を美味しく炊きあげている。ご飯だけでいけます。

翌日も雨、のんびりと東京へ向かった。この季節は、山荘セットの山行もなかなか良いと思う。

山行最終日:2014年11月3日
メンバー:長島(L) 石田
山域: 同行者の記録
山行形態: 沢登り
コースタイム:
地形図:長者原
報告者:石田