小白布沢桑ノ沢

本来は、沢中一泊で本川流域の沢を遡下降する計画だったが、27日朝に九郎三郎沢出合に行ってみると、水量も多く少し濁りが入っている。遡行できなくはないが、夜には大雨になる可能性もあり、雨の中での沢中泊を避けて、日帰り2本の計画に変更となった。

ということで、本日は、小白布沢の支流桑ノ沢を遡行し登山道を下山する計画として、川入の飯豊山登山口に車を駐めた。

川入から山形県へトンネルで抜ける林道(工事中のため車両通行止め)をしばらく歩くと桑ノ沢を渡る橋(桑ノ沢橋)に出る。橋を渡った先から下降して入渓する。

しばらく広いゴーロが続く。10分ほどで右岸より枝沢が合わさり、その先でやや谷が狭まるが、相変わらずのゴーロである。だた、ウド、ヨブスマソウなど山菜が生えており、食べごろサイズを選んで採取に励む。

2か所ほど滝があったが、基本的にはゴーロに終始した。Co1200前後に少しだけ雪渓があり、雪渓の終端付近で沢が五つ俣くらいに枝分かれしている。どの沢もほぼ同水量である。地図からは、より左の方が登山道に近いだろうと読める。リーダーは左から2本目を選択。窪状だが、やはりゴーロな沢を詰めていく。最後は藪漕ぎ少々でCo1350付近の登山道へ出た。登山道は抉れていて窪のようであった。

少し下ると小屋の跡があり、その先で川入方面と小白布沢方面との分岐となる。川入方面は長坂と呼ばれる登山道で、小白布沢とあるのは、林道の途中から分岐する道へと通じているようだ。エアリアマップでは破線の道である。分岐で昼食休憩。周りが笹薮なので、タケノコが採れないかしばし探索してみるが、みんな細くて食べごろサイズはなかなかない。1本だけ、食べられそうかなサイズがあったので取り敢えず採取した。その後、下山中の道端で2本を追加した。

下山は長坂を下るが、ゴルジュのように深くえぐれた箇所が印象に残る登山道である。途中、ノルウェイから来たという二人連れとすれ違う。飯豊本山まで行くのだろうか?分岐から1時間ほどで御沢野営場に到着。その先は車道歩きだが、水害の復旧工事中をしていた。駐車場近くになると飯豊鉱泉と看板の出た廃屋がもの寂しく建っている。その先の民宿も廃業してしまったところが多いようだ。

車に戻り、いいでの湯で汚れを落として、今宵の宿を求めて移動。いろいろと検討の末、結局前泊でも使った道の駅あいづ湯川・会津坂下にまたお世話になることにした。

夕食は、昼間採取した、ヨブスマソウをおひたしとごま和えに、ウドは太いところを酢味噌和え、葉先とタケノコは天ぷらにした。また、ウドの皮のきんぴら、ベーコンロースト(野生のクレソンを添えて)、ウィンナーと高野豆腐のバジルソース炒めも加わり、なかなか豪華な夕食となった。食当には感謝。翌日に備え、十分に鋭気を養った。

山行最終日:2015年6月27日
メンバー:長島(L) 古巻 高森 匿名
山域: 同行者の記録
山行形態: 沢登り
コースタイム:
地形図:川入
報告者:古巻