白川枯松沢~大又沢御沢

沢へ向かう道中、目下、高巻とフリクション登はんが課題であることをつぶやいたため、課題克服のルート取りを多くしてもらった。なかなかの試練で緊張の連続であったが、収穫も大きかったように思う。

 

9/25(金)

21時ちょっと前に都内に集合し、いざ飯豊へ。
日を跨いだ、1時に道の駅喜多の郷に到着。そのまま眠りに落ちた。

 

9/26(土)

朝から空模様はいまいち。予報も曇りとのことで期待できそうにない。
どんよりした空の下、大日杉小屋へ。沢仕度を整え、8時にスタート。
この日のかれまつ沢は、2週間前に訪れた白川四森沢の別の枝沢のため、入渓しばらくは遡行経験がある沢となる。
しかしながら、水量が前回よりも少ないため違う沢に感じられる。前回はスクラム徒渉をしたいほどの水量であったが、今回は単独でも難なく徒渉ができる。
水線をどんどん進むことができるので、前回高巻いた三連曝の神滝・陰滝・鳴滝を拝むことができた。しかし、それぞれが2mにも満たない滝で何ゆえに名が付けられたのかが疑問であった。

かれまつ沢へ入ると、15mの滝が現れ、荷揚げしてもらい空身で登はんした。この日の荷物はそれほどの重量でもなかったが、空身だと小さなホールドにも踏み込むことができた。
その後、3段10mの滝、2段7mの滝が現れ、とてもきれいだった。
11時ころから小雨が降り出したが、しばらくは気持ちのよい涼しさをもたらしてくれた。

co1230付近までは小滝が続いたが、ここで15mの滝が現れ、少し引き返して左岸を高巻いて越えた。緊張の高巻きを終えたところで、頭上には青空が見えてきた。
かれまつ沢のラストには、3mほどの垂直の滝がかかっていた。リーダーが右の泥付きからブッシュを使って登っていく。
私には同じコースが難しかったため、少し左に上り詰めた。高さこそないがツルツルのいやらしい箇所だった。

ラストは藪漕ぎもなく草原を歩いて登山道へ出た。そこから、大又沢の下降開始となる。途中から左岸を巻いて16時50分大又沢の本流へ降りた。
御沢との出合いにテン場適地を見つけ、この日の遡行は終了となった。
乾いている薪が少なく火がつくか心配であったが、焚き火をすることができたことで、かなり安らぐことができた。

 

9/27(日)

7時、御沢の遡行を開始する。
開始早々に釜をへつって小滝を越えたが、これがなかなか難しかった。リーダーの1歩が大きすぎることを恨みつつ、懸命に後を追った。
その先には深い釜を持った2mの滝。朝から濡れるのは避けたいので、泳ぎはパスして左岸を巻いた。
このあと、2度の高巻きの後、20mの大滝が現れた。きれいではあったが、自分の体力残量を考えると素直に感動できなくなってくる。幸いにも右を小さく巻いて突破することができた。
co1470には15mの滝が現れ、ここは右岸を巻いた。この後は、ゴーロ帯と滝が交互にあらわれ、いつの間にか詰め。二日目も藪漕ぎなしに登山道へ出ることができた。

切合小屋で昼食をとり、登山道を下山した。

今回の遡行では、高巻きと登はん時に恐怖心が拭えず越えてから「怖かった」を連発してしまった。恐怖心を克服し、もう少し静かに遡行していきたいと思った。

山行最終日:2015年9月27日
メンバー:長島(L) 古巻 匿名
山域: 同行者の記録
山行形態: 沢登り
コースタイム:
地形図:飯豊山・大日岳・川入
報告者:匿名