内ノ倉川 又八沢下降~二ツ倉沢遡行

17日

早朝新潟から朝一番の電車で新発田へ。前日に大石川を遡行している長島さんと合流し、加治川ダムへ。駐車場より加治川沿いの赤谷林道を歩くこと1時間半で今回のアプロ-チとなる西ノ峰への巡視路に着く。今回はこの巡視路を登って山越えし内ノ倉川の二ツ倉沢を下降、又八沢を遡行し再び山越えで戻ってくるというハ-ドな内容だ。

巡視路を登り始めるころから雨脚が強くなり、少々気分が萎える。急登と足場の悪い尾根道に消耗させられ、登ること3時間で西ノ峰の尾根に到着。ここから、まず二ツ倉沢下降点まで辿り着くまでが核心となる。ガスも立ち込めて進行方向がなかなか特定できず、又八沢源頭に出てしまう。気を取り直して藪を漕いでいき、二ツ倉沢源頭と思われる地点に着いたのは13時半をまわっていた。

沢へ下降していく。10mの滝を左岸から巻いて降りる。すると右岸側からより水量の多い枝沢が合流する。どうも二ツ倉沢の地形とは違う。どうやら二ツ倉沢へと下降したつもりが、最後の最後に又八沢の支流へと下ってしまっていたようだ。ここで計画を変更し、又八沢を下降し二ツ倉沢を遡行する計画に切り替える。

4m、5m程の滝をクライムダウンしていき、続く6mは右岸から、二条5mは左岸側から巻いて降りる。10m滝は懸垂。6mは右岸から巻いていき懸垂で沢床へ。この下は連爆帯となり、しばらくの大高巻きとなる。大爆水の滝から始まり、最後は7m・6mの滝を見て沢床へ戻る。巻きも急斜面のところも多く非常に消耗させられる。CS5mを懸垂で降り、斜滝6mを過ぎると3段30mを左岸から再び巻く。2段ハング滝は右岸から巻き懸垂。続いてスラブ20m4段連爆と再び右岸から巻きと厳しい下降が続く。右岸側から水量の多い枝沢が合流(660地点)。

既に夕刻過ぎヘッデンを準備。連爆の大巻きの途中でついに暗くなる。ヘッデンを着けているとはいえ、暗い中の巻きは体力の消耗も相まって恐怖を感じる。内ノ倉川本流側には下降できず、又八沢側に懸垂で下降。ここでタイムアップ。時刻は既に20時。沢横に臨時ビバ-ク。タ-プも張れず、時折降る雨の中の厳しいビバ-クとなってしまった。

18日

翌朝6:30行動開始。7m、8mと続く連爆を右岸から巻き内ノ倉川本流に降り立つ。本流を下降していくことしばらくで連爆ゴルジュとなり、左岸から巻いていく。そのまま巻き続け二ツ倉沢にそのまま出た。

二ツ倉沢は序盤は3~6m程の滝が続き快適に越えていく。730地点で右から枝沢が合流するとハング7m滝、直滝13mとも右岸側から悪い巻きで越えていく。沢は滝が続き10m逆くの字滝、4~5mの滝がどんどん続き良い渓相だ。

階段状の4mを越すと美しいスラブ滝12mとなり左を登る。上部がやや悪い。すぐ上のハング4mを巻いて上がると多段滝の様相。3m・2m・4mの3段は最後シャワ-を浴びて正面突破。このあたりは非常に楽しく遡行できる。その後は小滝の連続となり、それを越すと源頭の様相。昼食後詰めあげていき尾根上へ。

ここから藪の中を西ノ峰方面巡視路へ向かっていく。15時巡視路着。しかしここから昨日登ってきた巡視路の下山が辛かった。昨日からの疲労がピ-クとなり、なかなか高度を下げていけない。なんとか赤谷林道に到着し、そこから再び長い林道歩き。加治川ダム駐車場に到着したのは19時であった。

山行最終日:2016年7月18日
メンバー:長島(L) 丸山
山域: 同行者の記録
山行形態: 沢登り
コースタイム:
地形図:二王子岳
報告者:丸山