白川 にしたき沢

仕事の都合により金曜夜発ができず、同じく土曜夜発となった鎌田さんと大日杉小屋へと向かう。新宿西口を19時過ぎに出発したが、新鶴のスマートICを出たのが23時。川入から飯豊トンネルを抜け、大日杉に到着したのは24時30分になっていた。翌日は7時集合なので、まあ少しゆっくり寝られるか…。車の前にテントを張り、ビールを1本飲んで寝袋に潜り込む。

翌朝は真っ青な空が広がるいい天気で明ける。7時少し過ぎには、大日杉の小屋に泊まっていた先発3名と合流して大日杉の小屋前を出発した。しばらく山菜路を辿りひがしたき沢を横切るところからひがしたき沢を下降。白川本流を少し下るとにしたき沢の出合である。薄暗くなった出合のすぐ奥に6mの滝が懸かっている。ここは、右岸の斜面を一段よじ登り落ち口へ抜けた。

その先はゴルジュ状の流れに小さな滝が続いている。出合から1時間ほどで、谷が少し開けてくると陽射しも差し込むようになり、明るい雰囲気になってくる。いかにも夏の沢登りらしい感じが好ましい。空も森も水もきれいだ。しばらく穏やかな流れが続いた後、また滝が続くようになる。登れる滝あり、巻いて越える滝ありでなかなか変化に富んでいる。

Co850を過ぎる辺りから大岩が目立つようになる。大岩から水が落ちて滝になっているところもあり、アスレチックのように越えねばならずなかなか大変だ。アスレチックを過ぎるとまた滝が続く。いくつかザイルを出して登る滝もあり、それなりに時間もかかる。この頃から空に雲が多くなり。やがて青空が隠れてしまった。地蔵岳からの眺めも楽しみにしていたが、少し難しそうだ。

Co1070の二俣を右に入ると、沢が狭まりボサが煩くなってくる。ただ滝はまだまだ続くが、ヌメる滝が多く慎重に登る。小さなゴルジュに小滝が続き、傾斜も急だ。Co1300の二俣は左に入る。5mの滝で出合う枝沢を越えた先のヌメヌメ4mの滝はザイルが出た。沢はさらに傾斜を増して泥壁状に。泥壁を避けて、最後は右の小尾根に取り付き、藪漕ぎを交え1時間弱で登山道へと詰め上げた。

詰め上げたところから地蔵岳までは登り10分ほど。山頂直下には白いナデシコのような花が群生していた。長島さんによると「センジュガンピかな」とのこと。初めて見たが、帰宅後に調べるとナデシコ科ということがわかった。清楚な感じが好ましい。地蔵岳からは登山道を大急ぎで下山。1時間あまりで大日杉小屋まで戻った。下山でだいぶ汗を絞られたので、大日杉小屋の冷蔵庫で預かってもらっていた冷えたスイカがとても美味であった。下山後のスイカ、くせになりそうだ。

帰路は、いいでの湯から坂部さんを加え3名で。途中で給油をして、コンビニに寄った後は新宿西口までノンストップ。往きよりもだいぶ短時間で到着したが、往復で700kmを超えるドライブとなり、日帰りではやはりもったいない気がした。

山行最終日:2016年7月24日
メンバー:長島(L) 高森 坂部 古巻 鎌田
山域: 同行者の記録
山行形態: 沢登り
コースタイム:
地形図:岩倉・飯豊山
報告者:古巻