飯豊川(孫左衛門沢左俣~本流~文平沢右俣)

今年は加治川流域に取り組んでいる。夏合宿は核心とも言える本流遡行を計画したが、天候不順のため当初の予定より三日後ろにずらすことになった。また、例年より気温が低く、雪渓の多さと、雪渓による水量への影響が気になっていた。

12日:

今回は、西新発田駅近くにある、県道60号線沿いの駐車場・トイレ・東屋付の公園で車中泊し、いつもの七軒町のコンビニで朝食を摂って、加治川治水ダムへ向かった。

駐車場に他の車はなく、静かな山行の幕開けとなった。メジロも数匹飛んでくるのみで、至って平和である。赤谷林道から加治川の流れを見下ろすと、水量は先週よりも減っているように見えた。
林道終点の広々とした駐車場で一服して、登山道に入る。しばらくは起伏が少なく楽をさせてもらう。北股川の橋も架かっており、帰路に増水していた場合の懸念も払拭された。(平水ならば、問題なく沢に降りて徒渉可能である。また、飯豊連峰保全連絡会第13回会合ニュースレターによると、新発田市観光振興課は「事前調査にともない、湯の平避難小屋水場、北股川つり橋、登山道の安全柵の設置は行うが、引き続き今年度も赤谷林道ゲートから通行禁止とする。」としているそうである。)

北股川の吊橋

北股川を渡る前後と、湯の平温泉の手前の「水天狗坂」に急な勾配があって、少々アルバイトを強いられるが、初日なので大きな苦にはならず、湯の平温泉に着いた。本湯付近は斜面が崩れており、湯船に湯を送るパイプが寸断され、温泉は源泉から直接川に注いでいる。空っぽの石の浴槽を横目に緩い坂を上ると、湯の平山荘に着く。
山荘には釣り師が一人入っていた。林道終点に自転車が止めてあったが、その持ち主のようだ。

湯の平山荘

小休止の後に、蟹湯に下降し、沢支度を整える。岩や壁についた水苔の茶色い跡を見ると、平水のように思えたが、いきなり相当な水量と水圧に見舞われる。対岸に小さな河原があるが、杖突徒渉かスクラム徒渉でないと危うい。左壁沿いは水流が強く、水線突破は難しそうである。左側の流れが浅くなるところまで左壁をへつって、後続を確保するが、左壁沿いの突破は無理で、確保位置を対岸寄りに移動して何とか徒渉できた。

湯の平温泉蟹湯付近

谷が左に折れて、少し進むとちょっと深い釜を持った小さな落ち込みが出てくる。小さな落ち込みとはいえ激流で、右壁沿いを泳いで取り付くも手がかりがなく簡単に押し戻される。一旦やや下がって、左壁沿いをへつって、岩の上に登って、流量の少ない左側から何とか落込みの上に立った。出だしからこの調子では、半日あってもどれ程進めるか見当もつかない。この頃から雨が降り出したので、しばらく様子を見ていたが、一向に雨足が変わらないので、ここで引き返して、この日は湯の平山荘で停滞することに決めた。来たルートを戻り、最初にへつったところは、左岸の浅瀬から河原を経由して、スクラム徒渉で蟹湯の源泉脇に渡った。

深場の突破を試みるが押し戻される

湯の平山荘に戻ってしばらくすると、北股川に釣りに行っていた釣り師も戻ってきた。釣り師は「カキタ」さんと言っていたと思うが、新発田の人で、山菜やキノコの話を聞かせてもらった。蟹湯の脇のガレ沢を少し登ったところから、黒沢出合まで、右岸に道があり、かなりの藪漕ぎとなるらしいが、仲間の釣り師は利用しているということも教えてもらった。

13日:

この日は下部ゴルジュ帯を行くか、孫左衛門沢を下降して不動滝の上に出るかが問題だった。週間天気予報では金曜から土曜にかけて、天気が崩れていくようである。下部を行くと、不動滝上は行けないかもしれないし、エスケープルートが問題になる。また、昨日経験した水量の中を遡行できるかも不安である。下部をカットすれば、金曜朝の状況次第では、天狗沢に逃げられるし、雪渓が多いことが予想されるため、短時間で遡行できそうだ。後ろ髪をひかれる思いではあったが、状況と天候を考えて、孫左衛門沢下降を選択した。

おういんの尾根の取り付きは、小屋の水場脇の石を積んだ急坂である。しばらく、ボサが被っていて少々分かりにくいが、50M程進むと、樹林帯に入って明瞭になる。急坂を登りきって、左へとトラバースすると、北股川出合から上がってくる尾根に合流する。道は概ね良好だた、鳥居峰の北西をトラバースするところが少々悪い。ひたすら樹林帯の道を行き、沢を経由し、二カ所ほど池を過ぎると、ようやく孫左衛門沢左俣の源頭が近づいてくる。対岸を見渡すと、赤谷沢と大日沢にはかなりの雪渓が残っており、地蔵カル沢にはあまり雪渓がないようだ。

適当な所で、沢支度をして、藪が薄いところから下降する。すぐに窪が現れて、沢床下降となる。孫左衛門沢は二俣の手前に、何カ所か滝と言える落込みがあるが、谷が浅く、概ねゴーロが続いており、下降向きの沢である。

孫左衛門沢二又付近

右俣は二俣から間近に見えるところに30M滝を懸けており、等高線の間隔から想像するに、その上にも何カ所かに滝がありそうだ。二俣から下流に懸る4Mと10Mの滝を簡単に巻くと、出合の河原に出る。

孫左衛門沢出合付近の河原

孫左衛門沢出合から洗濯沢出合までは、概ね幅の広いV字谷が続き、所々に切り立った岸壁が聳える。左右交互に河原があって、所々に落込みもあるが、滝と言えるほどの落差のものはなく、概ね瀬が続いている。相変わらず水量は多いが、湯の平温泉付近程ではなく、渡渉点は随所に見出せる。

洗濯沢出合を目指す

河原を拾うように右へ左へと徒渉しながら遡っていくと、一時間弱で洗濯沢出合の広大な河原に着いた。河原には一部に雪田となった残雪があるが、樹林帯末端付近に快適な砂地を見つけて、ツェルトを張った。また、洗濯沢寄りの岩壁から水が湧き出ている。

洗濯沢出合の砂地の幕場

14日:

早朝雨がぱらついたが、次第に晴れてくる。この日は、今回の行程の中で一番天気が良かった。(天気予報は前日が最も安定した天気になると言っていたが。)

幕場を後にすると、次第に両岸が切り立ってくるが、まだ谷は広く、洗濯沢出合より下流と同様に河原と瀬が続く。

次第に両岸の岩壁が赤茶けた色になってくる

やがて、前方に赤茶けた壁が見えてくると、左側に二段の大滝を懸けて赤渋沢が合流している。

赤渋沢の出合に懸る滝

赤渋沢の先で、谷が右に折れると完全にゴルジュとなって、一気に両岸が垂壁となり幅も3~4Mに狭まる。狭くなったゴルジュが左に折れると、雪渓が現れる。下は真っ暗で、2007年の記録によると取りつけそうもない滝があるらしい。厚さ数メートルもある雪渓がすっぱり切れているので、沢床から雪渓上に乗ることは到底考えられない。赤渋沢出合上流で沢が右折するあたりまで戻って、高巻くことにした。

赤渋沢出合の先のゴルジュ

ルートは岩稜っぽい浅いルンゼと、枝沢っぽい深いルンゼがルートに取れそうだが、上流側の深いルンゼにとりついた。しばらくは問題なく登れるが、上部が急な草付となるので、途中で右手の樹林帯に逃げて、石楠花が煩い樹林帯を尾根上まで登った。

右岸のルンゼに取付いてゴルジュを巻く

上から見下ろすと、先ほどの雪渓は一旦切れているようだが、その先に別の雪渓が架かっていた。雪渓に乗れそうなところを探しながら、30~40Mほど上流側に藪をトラバース気味に下降して、最後に少し草付を下降したところで雪渓の上に降り立った。

下降する先には雪渓が架かっていた

雪渓は標高900Mで合流する右岸枝沢の少し先で、大きなクレバスを作るように割れて、上流側が沈み込んでいる。倒木を拾って雪渓に埋めて支点を作って、懸垂下降の要領で確保を取って、上流側に乗り移った。さらに雪渓の末端も、沈み込んでいるとはいえ谷底まで5M程あり、懸垂下降以外に降りる術はない。ちょうどよいところに大きな石が二つ並んで埋まっており、近くに丸太が落ちていたので、石に丸太をひっかけて支点を作って、懸垂で谷底に降りた。

雪渓から懸垂下降で沢床に降りる

3M滝と1.5くらいの落込みをともに水流の左から越えると、ゴルジュは左に鈍角をなして折れる。前方には崩壊した雪渓が谷を塞いでいる。ブロックを縫って行けないかと窺ってみたが、ブロックがあまりに大きく、ブロックを登らなければならなそうなため、高巻くことにした。

屈曲部右壁のリッジ状の岩を登り、その上に続くルンゼにロープを延ばす。下からは簡単そうに見えたが、登るにつれて岩がボロくなってくる上、上部でブッシュに取り付くも頼りない。ルンゼ右岸のリッジに乗ったところで、後続を確保する。

登るにつれてボロボロになる悪い高巻き

ブッシュ帯を少し登ってから、下方を見下ろすと、壁と雪渓の間のギャップが大きそうである。さらに上流側にトラバースすると、明瞭な尾根の手前に浅いルンゼがあったので、そこへ懸垂30Mで降りた。さらにルンゼを渡ってブッシュ帯を下部末端まで下降したところで、雪渓に乗れそうなことを確認して、草付を懸垂30Mで下降した。

見渡す限り雪渓に埋まる飯豊川

雪渓に乗って、先へ行くと、先ほどの明瞭な尾根は地蔵カル沢左岸の尾根で、間もなく地蔵カル沢が3段の滝を懸けて、雪渓の下へと流れ込んでいる。3段の滝の上は開けた感じに見えて、気持ちよさそうだ。対岸にも滝を懸けて枝沢が流れ込んでいる。

地蔵カル沢出合に懸る連瀑

遡行を開始すると、雪渓に穴が開いていたが、壁沿いは問題なく通過でき、間もなく大日沢が合流する。大日沢は5M滝を懸けて雪渓の下に消えており、上流は左に屈曲するように滝を懸けている。

大日沢は出合の先で屈曲して滝を懸けている

尚も雪渓は続き、滝谷沢を過ぎる。

滝谷沢は雪渓が切れた先にまた雪渓が続いていた

滝谷沢を過ぎると、U字谷からV字谷の様相に変化してくる。雪渓が蛇行し、起伏が激しい。

うねるような雪渓上を歩く

右手にスラブが広がる辺りで、雪渓は途切れ、その先に短い雪渓が架かり、さらに先にも雪渓が架かっている。谷に降りるよりも、高巻いて、先の雪渓が先へ続いているかを見極めた方がよさそうだ。雪渓末端の20M手前左岸の草付にアイスハンマーを使って攀じ登り、一旦スラブ壁のテラスに出た。程よい時間なので、ここで昼食を摂った。

さらに、草付を少し登ると笹藪、ブッシュ帯へと変わり、ブッシュ帯となったところでトラバースすると、小尾根の上に出た。小尾根から見下ろすと、先ほど上流側に見えていた雪渓は延々と続いているうえ、ここから下降すれば雪渓に乗れそうである。下部は草付でブッシュがないので、懸垂下降することにしたが、支点にしようとした木に、残置シュリンゲがあったので、これを支点にして25Mの懸垂で雪渓上に降りた。

一旦雪渓が途切れ左岸を巻いた

雪渓の切れ目には、10Mくらいの滝が懸っており、雪渓がなくてもここを巻いていたかもしれない。この滝の落ち口は、青い大石が埋め込まれたような斑模様のすべすべした綺麗な岩肌だ。翌日見ることになったが、天狗沢出合の雪渓下のナメ滝も、この岩肌だった。

雪渓上を遡行して、右手にスラブ、左手に小さな枝沢を見ると、間もなく天狗沢出合に着いた。天狗沢はスノーブロックが散在する程度で、尾根付近までゴーロの渓相を伸ばしている。右岸に台地のようなものがあるが、雪渓に土と石が乗ったものだった。

ゴーロの渓相の天狗沢

幕場候補地ではあったが、快適ではなさそうなので、御西沢出合まで偵察に行ってみる。御西沢は雪渓が途切れているが、幕場にできそうなところはなさそうで、文平沢は文平の滝までびっしり雪渓に覆われていた。

雪渓の先に見える文平滝

しばらく思案したが、結局、天狗沢の土と砂利の乗った雪渓の上に戻ってツェルトを張った。

雪渓上を幕場にするしかなかった

雪渓の上に散在する倒木を集め、丁寧に隙間が小さくなるように積み上げて、雪渓の上で火熾した。運よく落ちていた松の1.5M位の倒木のおかげで、よく燃えてくれた。
下部ゴルジュ帯をカットしたため、ただの重荷になっていたウェットスーツをマット代わりに敷いてみたが、下が冷たくて眠れず、ザックを空にして敷いて、ようやく氷の冷たさを凌ぐことができた。

15日:

朝のうちは晴れていたので、予定通り文平沢を遡行した。

御西沢出合までは、昨日も幕場探しに歩いた雪渓上を行く。雪渓上は畑のように土が積もり、所々に笹の株が乗っている。また、流水溝ができており、雪渓の上にも沢が流れているようだ。雪渓は文平の滝を囲む壁から1~2Mのところで途切れており、ここもやはり懸垂で降りることにする。雪渓がハングしていないところを見繕って、文平の滝の左壁のリッジ状のところに5Mの懸垂で降りた。

文平滝 下部は雪渓に隠れている
文平滝の下部

文平の滝は二段30Mの滝で、下段はヒョングッている。問題なさそうに見えた左壁は、意外にスタンスが良くない。今回登ったルートのさらに左側10Mくらいのところに、残置ハーケンがあった。リッジを登りきると、不安定な転石が散在して、これらを落とさないように慎重に落ち口に向けてトラバースすると、残置ハーケンにシュリンゲがかかっていたので、これを気休めの自己確保として、後続を肩絡みで確保した。後続が登り始める頃、雪渓から剥離してクレバスを形成していた半ブリッジの一部が崩落し、谷に爆音のような崩落音が鳴り響いた。後続が滝上に立ってから、1.5Mクライムダウンして、自分も沢床に戻った。

厚い雪渓には複雑に亀裂が入っているので慎重にルートを選ぶ
崩壊したばかりの雪渓を背後に文平滝を巻く

3M、4Mと続く小滝を登ると、10Mの滝が懸り、落ち口には雪渓が架かっているのが見えた。直登は難しそうなので、左のガレから巻くことにするが、ガレは不安定で、上部は急な草付となる。アイスハンマーを使って強引に登りきると、意外にも安定した小尾根になっていたので、ここで後続を確保する。少し先のブッシュを支点に懸垂5Mで雪渓上に降りた。

10M滝とその上に架かる雪渓

この雪渓の下が二俣になっているようで、左手から深い谷の左沢、真ん中から滝を懸けた右沢、右手から枝沢が雪渓下に流れ込んでいる。滝が懸る右俣に向かって歩いていくと、雪渓の末端が右俣右岸の斜面にわずかに接していたので、ここから右岸に取り付き、壁に刻まれたスタンスをトラバースするように辿って沢床に着いた。足下には、右俣の水流が20Mの滝となって、雪渓下に流れ込んでいた。

二俣の雪渓から右俣の右岸に取付く

この後に続く4本の滝は問題ないが、次の10Mスラブ滝は登れず、右岸の草付を登って、落ち口にトラバースした。

8M滝
スラブ状10M滝

さらに15Mの連瀑帯が続き、水流右側を直登する。

15M連瀑帯

右手に枝沢を分け、豊富な水量の湧水を見ると、10Mの滝が2本続く。右岸の尾根状の草付から高巻くが、上段の滝の落ち口手前が少し悪い。

2本続く10M滝は右岸の草付を登る

3M~5Mの滝を4本登ると、右手に枝沢を分け、その先で雪渓となる。右側から雪渓に乗って、末端まで雪渓右側を行く。露岩混じりの草付をトラバースして流れに戻る。

長い雪渓に乗る
雪渓末端から露岩混じりの草付をトラバースして沢に戻った

戻ったところは連瀑帯の中間で、足下には5Mくらすが2本続き、上流には2M~5Mの滝が5本続いている。問題なくこれらを登りきると、左壁から湧水がある。本流の流れが濁っているので、ここで水を摂った。この頃から流れは雪田を巻くようにカーブし、最後は雪渓を挟んで雪田に消えた。

小滝を登る
源頭の雪田

雪渓手前で、右岸の草原に取り付き、急傾斜の草原を登り、藪交じりになってきたころ登山道に出た。雪田の手前の連瀑を登っている頃から湧いてきたガスが、すっかり視界を覆ってしまったが、大日岳山頂まで登った。

大日岳山頂

立ったままの昼食を終えて、視界がない稜線の登山道を、ひたすら梅花皮小屋目指して歩き続けた。烏帽子岳手前から風雨が激しくなり、梅花皮小屋に着くころにはずぶぬれになっていた。

ここのビールをあてにして、前日酒を飲みほしていたので、受付と同時に早速ビール二本ずつを調達した。この夕方の風では明日の下山はいかがなものかと気を揉みながらも、小屋で快適な一夜を過ごす。(ひたすら寝てた。)

16日:

さすがに稜線はラジオがしっかり入る。沢だと大阪のNHK第二放送にのっとられてしまう新潟のNHK第一で、天気予報を聴くことができた。予報によると北陸地方・甲信越地方は雨で、所々雷を伴って激しく降るといっていた。外は小雨だが、風は平穏だったので、早いとこ下山することにした。

北股岳までひたすら登り続けると、廃道扱いのためビニールひもで通せんぼした、おういんの尾根の道に入る。

北股岳山頂
おういんの尾根へ続く道

北股岳から中峰にかけて、延々と笹原が続くが、しっかりと笹が駆られており、道は明瞭だった。刈られた笹がそのままなので、沢靴では少々滑りやすく苦労するが、大した問題ではなかった。中峰付近は少々道が分かりにくいが、右手にやや降ってから、左側の藪っぽい斜面をトラバースするように進むと、再び明瞭な道になる。アップダウンを繰り返しながら高度を下げて、鳥居峰のトラバースの後に、一気に急傾斜の道を下降して湯の平山荘に戻った。まだ時間が早いので、そのまま加治川ダムまで戻ったところで、昼食とした。

あとは慣れた赤谷林道を蕨を摂りながらゆっくりと加治川治水ダムに戻った。数匹のアブにまとわりつかれたが、手の甲を少し噛まれた程度で、問題なし。

今回は雪渓が多かったため、本流の遡行は容易だったが、沢の様相は分からなかった上に、下部ゴルジュ帯はカットしてしまった。この先、寡雪で水量が少ない年に遭遇したら、もう一度、遡行せねばなるまい。

 

同行者の記録

遡行図:飯豊川文平沢

山行最終日:2014年8月16日
メンバー:長島(L) 井谷
山域: 飯豊連峰 加治川
山行形態: 沢登り
コースタイム:
12日:加治川治水ダム(6:45)-加治川ダム(8:30)-湯の平山荘(9:55/10:40)-蟹湯の先60M程先の落込み(11:45)-湯の平山荘(12:00)
13日:湯の平山荘(7:05)-孫左衛門沢下降点(おういんの尾根標高1350M付近)(10:45)-孫左衛門沢出合(12:10/12:35)-洗濯沢出合(13:30)
14日:洗濯沢出合(6:05)-標高920M付近(9:45)-地蔵カル沢出合(11:45)-標高1100M付近(12:25/12:45)-天狗沢出合(13:20)-御西沢出合(13:35)-天狗沢出合(14:15)
15日:天狗沢出合(6:15)-大日岳(11:55/12:10)-御西小屋(13:05)-梅花皮小屋(15:35)
16日:梅花皮小屋(6:45)-北股岳(7:05)-中峰(8:15)-湯の平山荘(10:25)-加治川ダム(11:35/12:00)-加治川治水ダム(14:00)
地形図:飯豊山・二王子岳・大日岳
報告者:長島